現在の国債や定期預金等は、金利が非常に低いため100万円預けても年間で1万円以下にしかなりません。これでは、家族で1回外食するだけで無くなってしまいます。1,000万円を預金しても10万円前後ですから、これも家族で国内旅行をすれば…。一方、株式投資等の値動きの激しい投資は年に数十%も上昇してキャピタルゲインを得られる可能性がある代わりに、価格が数分の一に減少してしまうリスクもある訳です。
そんな中でミドルリスク・ミドルリターンと言われているのが不動産関連投資です。
例えば、新築のワンルームマンションを賃貸にまわす実物不動産投資では、「利回り8%」前後をうたう物件もありますし、地方や郊外の中古アパートでは表面利回りが10%以上の物件も存在します。またリートと呼ばれる不動産投資信託にも注目が集まっています。リートとは、数十万円程度の資金で証券化された不動産を購入するものです。市場に上場しているものであれば、購入も売却も即座に行うことができます。このリートの利回りはおおよそ5%〜6%ですから、やはり個人国債や定期預金に比べれば、見かけ上充分に高利回り商品であると言えるでしょう。しかし、不動産投資や不動産投資信託は、リスクが全く無いわけではありません。そこで、“ミドル(中程度)・リスク”の実態を正しく理解することが必要になってきます。
【不動産投資の“ミドル・リスク”】
不動産関連商品固有の「リスク」とは、いったい何でしょうか。